人を動かす上で使えるテクニックとして「自分事にさせる」というものがあります。誰しも自分が関わったことについては関心を示すようになりますから。
自分が何かに関わったとして、それが誇らしいことであればそれを周りに伝えたくなる。宣伝お願いします、なんて言わなくても自分から宣伝をしはじめるんですね。
承認欲求が満たされますから。
ただ関わり方が難しいと避けられてしまうので、非常に容易に関われる何かを用意するとよいでしょう。
たとえば意見を求めてそれを取り入れてもらえるだけでも人は嬉しいもので、「あれ私が意見したものなんだよ!」と自慢したくなる。そこで自分事になるわけです。
自分が関わったものなのでそれを批判しようとはならず、むしろ擁護する側になるでしょう。
何かを”お願い”すれば見返りを求められますが、この方法であれば見返りを要求されることもありません。
意識的ではないにしてもメタバースの世界でもそうやって人を動かしているケースはあるだろうと思います。
※VTuberがやっている”初見さんにあと~人会いたい”みたいな企画もそうで、あれは視聴者を能動的にさせて自分事化する戦略でしょう。
ただ個人的にはこれをあまり戦略的にやるのは好きではありません。戦略的というのは、本当は必要ないのに関心を持たせるためだけにそういった仕掛けを作るということです。
例えばさきほどの例で言えば、意見など必要としていないのに意見を出させて、あたかもそれが取り入れられたように思わせる…みたいなことですね。
これは人の心理を”利用”しているだけで、騙しているような気になります。そしてそういうことができる人間を自分ならあまり信用できない。
なのでわかってはいても、あまり積極的に利用しようとは思えない方法ではあります。

